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一期一会の本と日常のおはなし

【アーノルド・ローベルの へんてこな とりたち】飛べるのかな?

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これが1971年に発表された作品だなんて。

アーノルド・ローベルの へんてこな とりたち」

(好学社 2023年4月18日 第1刷発行)

作/アーノルド・ローベル 

訳/こみや ゆう

どんな絵本…

「がまがえるとかえるくん」シリーズなど

多数の人気作品を手がけた

アーノルド・ローベルさん(1933-1987)。

アメリカのカリフォルニア州生まれ。

tokinoakari.hatenablog.com

本作の日本語版が発行されたのは昨年ですが、

原作は1971年に

「THE ICE-CREAM CONE COOT AND OTHER RARE BIRDS」

というタイトルで発行されたものです。

 

ユニークで自由で

見る者をなるほどと感心させる説得力のある

不思議な鳥たちが登場するのですが、

その発想といいフォルムや色合いといい、

50年ほど前に書かれた作品とは思えないほどの

瑞々しい鮮度を保っています。

 

どんな内容…

原作のタイトルと表紙絵に登場する

アイスクリームクイナ」をはじめとして、

カメラコケッコ」や「ゴミバケツカナリア」など

名前からして不思議な、

でもどこか身近な鳥たちが

ページをめくる度に次々に登場します。

 

鳥たちには

その独特な姿を描いたイラストとともに、

それぞれの鳥が持つ習性や特徴を表す

短い説明文が添えられています。

 

たとえば「オタマヒバリ」は

ゆげが たつほど むしむしする、くさ ぼうぼうのジャングルで、

オタマヒバリたちの なく こえが きこえます。

一体どんな鳴き声だと思います?

きっと勘の良い皆さんならすでに想像してるはず。

実にアメリカらしい鳴き声です。

イラストの中では8羽のオタマヒバリが、

それぞれに違った声で鳴いています。

答えは一番下に記してみましたので、

ちょっと想像してみてください。

 

ほかにも「ドードーオサツ」とか

ボタンブーツモドキ」、「コンセントアマツバメ」など、

もしかしたらうちにもいるかも?

と思えるような楽しい鳥たちが、

クスッと笑わせてくれました。

 

翻訳家の小宮由さんの日本語訳も絶妙です。

小宮さんは東京都、阿佐ヶ谷で

家庭文庫「このあの文庫」を主宰。

主な訳書に『ワニのクロッカス なにができる?』

『ロベルトのてがみ』などがあるそうです。

本作の魅力的な訳を読んで、

こちらの作品も気になりはじめています。

 

さて、それでは前出の

オタマヒバリ」の鳴き声の答えを。

真ん中の一羽は ♬{オックステールスープ}♬

下のほうの一羽は ♬{トマトクリーム}♬

パープルカラーの一羽は ♬{チキンヌードル}♬

・・・ほかの5つは本作を見てのお楽しみに。

皆さんの思い描いた鳴き声はあったでしょうか。

 

以前記事にしたアーノルド・ローベルさんの作品も。

tokinoakari.hatenablog.com

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