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一期一会の本と日常のおはなし

【ふまんばかりのメシュカおばさん】ユーモラスな絵本

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隣にいるかも⁈

「ふまんばかりのメシュカおばさん」

(好学社 2021年4月 第1刷) 

文 キャロル・チャップリン  

絵 アーノルド・ローベル 

訳 こみやゆう

どんな絵本…

原作はアメリカで1980年に

THE TALE OF MESHKA THE KVETCH

というタイトルで出版されました。

 THE KVETCH(クヴェチ) は日本語で

いつも愚痴を言う人、不平家、ぼやき屋

という意味です。

どうですか、皆さんの身近にはいませんか。

どんなストーリー…

主人公は小さな村に住むメシュカおばさん。

とにかく口から出てくる言葉が

不満ばかりのメシュカおばさんは、

「クヴェチ」として村でも有名人。

誰に対しても

何に対しても、不満、不満、不満です。

 

ある日そんなメシュカおばさんが

天に向かって願い事をしました。

すると、

メシュカおばさんの口から出てくる不満が

つぎつぎ現実になってしまいます。

イラストは…

カエルの相棒「ふたりはともだち」で人気の

アーノルド・ローベルさんのイラストが

コミカルでじわじわ笑えます。

 

いつも眉間にシワを寄せて

何もかもつまらなそうにしている

メシュカおばさんの顔。

 

メシュカおばさんが

「(足が)かぼちゃみたいに おもたい…」

と言った瞬間、おばさんのスカートの下から

丸々と大きなかぼちゃが二つ伸びて

まるで遊園地の車のようです。

 

セピア色の抑えた色合いが

異国の田舎の昔話の雰囲気を醸し出して

温かみも感じるイラストです。

足がかぼちゃになってしまった

不満ばかりのメシュカおばさんは

どうなったでしょうか。

 

村人のひとり学者のラビに

不満病」と診断されて

治療法を教えられたメシュカおばさん。

その治療法とは?

いわゆるポジティブシンキング

 

「不満病」が治って自分も周りもハッピーに

眉間のシワも取れたメシュカおばさんでしたが

なぜか以前の気難しそうなお顔も

懐かしく味わい深く感じた私。

 

状況によっては無理してポジティブし続けるより

ネガティブシンキングにも毒出し効果があると

ネットのとあるサイトで読みました。

何ごともほどほどがよさそう。

晴れときどき曇りくらいで

たまには眉間にシワを寄せてみてもいいかも?

あくまでたまに、です。