hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

【日常のこと】あなたならどうする?

当ブログではアフェリエイト広告を利用しています

こんなとき、皆さんならどうしますか。

f:id:tokinoakari:20240326212114j:image

 Rちゃんは首都圏在住歴30年ですが故郷と一人息子が大好きな後輩。盆と正月お彼岸命日には里帰りしています。先日会ったのは春のお彼岸のころ。久しぶりに会ってしばらくおしゃべりすると話題は実家の片付けへ。そこで見つけたのが沢山の使用期限が切れたギフトカタログでした。ちょっとやそっとの期限切れじゃないですよ。強者は16年前に切れているものもあったそう。

 こんな時皆さんならどうしますか。私ならそのままゴミ箱へかなぁと想像していると、Rちゃんはなんとほとんどのギフトを回収したそうなんです。今回はその手腕をご紹介したいと思います。

 まず丁寧に丁寧に「私の不手際で…」とカタログに明記されている連絡先に電話して交渉。この時決して高飛車な物言いをしてはいけないそうです。あくまで謙虚にお願いする姿勢が重要。

 次に大事なのはカタログに記されている贈り主の氏名や住所、カタログナンバーなどをしっかり相手に伝えること。ここで驚いたのは大手の某カタログギフト会社では16年前のカタログのデータがちゃんと残っているということ。Rちゃんが連絡をとったギフト会社や有名デパートの多くが、たった一社を除いて、贈り主の氏名などデータを確認しカタログを所有していることが間違いないとわかると、使用期限がこんなに過ぎているのに商品交換の対応してくれたそうです。

中にはカタログの贈り主情報が記入された部分を郵送で送ってほしいという依頼もあって、その際Rちゃんは「拝啓」にはじまり「貴社ますますご清栄のことと…」と書いた丁寧な添え状もつけました。この添え状を証拠として写メで残しているところもしっかり者のRちゃんらしいです。文章の書き方についてRちゃんは、若いころ事務仕事をやっていて良かったとうれしそう。その発言は「仕事に役立つ」はよく聞くけど、「仕事が役立つ」こともあるんだよなと私の固定観念が変化した瞬間でした。

 さらにRちゃんのすごいところは、ひと通り各会社に連絡し使用許可を得た後、丁重に「弊社では対応致しかねます」とお断りされた最後の一社に再びアタックしたことでした。Rちゃんは「他の会社さんは皆んな使用を受け付けてくださったので御社も対応お考えいただけないでしょうか」と交渉したそうです。ただ敵もさるもの(敵か?)、あくまで丁重に「弊社は対応致しかねます」と再びお断りされたのではありますが。

 それにしてもすごい交渉力と感服しっぱなしの私でした。ちなみに16年前に期限が切れたギフトカタログはとっても美味しい松坂牛に変身したとか。

Rちゃん曰く「あきらめてはいけない」

輝かしい実績が目の前に印されているだけに大変心に響く言葉となりました。その才能と熱意、外交に活かせないかしら、とか、そこら辺の営業マンより優秀なんじゃ?とも思いつつ愉快なランチタイムは終了。

 さて皆さんならどうします?大昔のギフトカタログ、あきらめますか、あきらめませんか。