今週読んだ絵本です。

「絵本 シェイクスピア劇場」
画:安野光雅
文:松岡和子
(講談社 1998年11月20日 第1刷)
縦横25cmと大きめサイズ、重厚感もあります。どんな絵本かと思ったら、見開き1ページごとにシェイクスピアの全戯曲37作品の1作品が書かれていました。向かって左側にあらすじ、右側にその作品の名シーンのイラストが並んでいます。
1942年生まれ、大学で17世紀イギリス演劇を専攻された松岡和子さんはシェイクスピアの第一人者。28年もかけてシェイクスピアの全戯曲を個人で翻訳されたそう。この絵本では、的確で無駄のない表現で作品の全容がまとめられています。
その右隣一面に安野光雅さんが描く各戯曲のワンシーン。舞台の全景に小さく描かれる人物ひとりひとりの動きからも、それぞれの感情が伝わってくるような細やかさです。
シェイクスピア、超有名ですが、私、実はストーリーについてはあんまりよく知らない。なのに、タイトルは全部知っていました。日本語の。大して知らない私にも、こんなに浸み込むように見覚え聞き覚えのあるタイトルだけでも、本人がすごいのはもちろんですが、翻訳された方もすごい、と妙なところに感心しました。お気に召すまま、から騒ぎ、終わりよければすべてよし、ジョンにリチャード、ハムレット。
とある文庫本の短編集を読んでいたら物語の終わりに引用されていた「夏の世の夢」のワンフレーズがずっと気になっていて、図書館で検索したら見つけた本書ですが、そんな知らないけど気になっているひとにもぴったりな一冊だと思います。












