hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

【うるさく、しずかに、ひそひそと】音がきこえてくる絵本

当ブログではアフェリエイト広告を利用しています

耳をすませば今、何の音があなたのそばにありますか。

「うるさく、しずかに、ひそひそと」

音がきこえてくる絵本

河出書房新社 2019年10月 初版) 

著者 ロマナ・ロマニーシン

   アンドリー・レシヴ 

訳者 広松由希子

どんな絵本…

ピンクやイエロー、グリーンなどの

明るい蛍光カラーで彩られた

オノマトペ風のイラスト

世界中のさまざまな音を表現しています。

 

街の中にある音や楽器の音だけではありません。

 

家の中にある音といえば

どんな音を思い起こしますか。

 

ヒトの体の中では

多彩な音がしていることをご存じですか。

 

都会の人工的な音、自然のなかの音…

 

音が聞こえる仕組みとは。

 

耳の奥、鼓膜より先にある

「ツチ骨」「キヌタ骨」「アブミ骨」が

どんな形をしているかご存じですか。

 

動物たちのなかで

一番うるさい音を出すのは?

・・・答えはあまりにも意外です。

 

この地球で一番うるさい音の記録は

何だと思いますか?(こちらの答えは下部に)

 

雪の降る音は何デシベル(dB)でしょう?

 

著者はさまざまな角度から音を見つめ描いています。

 

音を表わすイラストも斬新で多種多様

 

音が目に飛び込んでくるようで

いつの間にか次は何の音だろうと

引き込まれていきます。

著者について…

著者のロマナ・ロマニーシンさんと

アンドリー・レシヴさんは

ウクライナリヴィウを拠点に

絵本を中心に夫婦で活躍するアーティスト。

ともに1984年生まれ。

 

デビュー当初からその作品は高い評価を受け

様々な賞を受賞しています。

2017年発表された本作も

ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)と

ボローニャ・ラガッツィ賞をダブル受賞しています。

一番うるさい音は…

一番うるさい音の強さは315dB。

それは「ツングースカ大爆発

1908年6月30日に落ちてきた

いん石の爆発音です。

 

以下の2つは

本書裏見開きに掲載されていた音に纏わるサイト。

 

ひとつ目は

ビッグバンの音」を聞くことができる

ジョン・クレイマー博士のサイトです。

博士が薦める100秒のビッグバンの音を聞いてみました。

何とも言えない不思議な音で

どこか遠くに連れて行かれるような気持ちに。

faculty.washington.edu

 

ふたつ目のサイトは

世界中のあちこちの音を聞くことができる

対話型の音の地図

いろいろな場所で採取した音、日本もあります。

aporee.org

 

ところで冒頭の、「今なんの音が…」

 

ちょうど今、私の場所では

ほーほーほっほー チチチチチ と小鳥のさえずり

カエルの鳴き声 キョロキョロ クォロクォロ

近くを通る車のタイヤのザサーと擦れる音

遠くで新幹線がスーーーーッと通り抜けていく

今、カッコーカッコーカッコーも聞こえました

桃畑で農家さんが早朝の作業中

脚立を折りたたんで移動させるときの

軽いカチャカチャという音、何かをトトトと叩く音

目の前で猫がピチャピチャ水を飲んで…

 

よく耳を澄ませてみると

思っていたより色々な音が聞こえてきました。

こう言っている間にも

セミがジジジジ、ジーーーーーー