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一期一会の本と日常のおはなし

【未来のきみを変える読書術】なぜ本を読むのか?

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哲学者が語る本の読み方紹介本。

「未来のきみを変える読書術」

ちくまQブックス

筑摩書房 2021年9月 初版第1刷) 

著者 苫野一徳(とまのいっとく)

著者のプロフィール…

苫野一徳さんは1980年、兵庫県生まれ。

哲学者、教育学者。熊本大学教育学部准教授。

 

本書はいつも大学生に語っていることを、

中高生向けにわかりやすく書いたものです。

本の内容について…

本文は3つの章と

各章いくつかの項目に分かれています。

 

一部を抜粋します。

 

第1章 読書の効用

   ●クモの巣電流流し

   ●道具としての知識

   ●読書もまた一つの”経験”

    など9項目

 

第2章 読書の方法

   ●読書会をやってみよう

   ●速読の問題

   ●「信念補強型の読書」と「信念検証型の読書」

    など9項目

 

第3章 レジュメ(読書ノート)の作り方

   ●1冊まるまるレジュメを作る

   ●レジュメは本を読み終わってから作る

   電子書籍電子ペーパーを活用する

印象に残った言葉を…

第1章 読書の効用 より

だれだって、教養のクモの巣を持つこともグーグルマップになることも可能です。大事なのは、自分の人生を導いてくれるマップを手に入れること

著者はとにかくまず大量の読書を薦めています

そうすることでクモの巣のように

知識のネットワークが張り巡らされ、

その人がよりよく生きるための

世界への広い見識が育まれる、と。

また

”構造”をつかむ読書経は、わたしたちが構造的に思考をし、表現する力をもまた育んでくれます。

「構造をつかむ」とは、

その本に書かれている3つの大事なこと

「著者の問い」

「その問いを解く方法」

「問いに対する答え」

しっかりつかみ取ること。

著者は大学生に、

読書の際はこの3つを

常に意識するよう伝えているそう。

 

第2章 読書の方法 より

わたしたちがグーグルマップになるための読書法、その基本は、まず「投網漁法から一本釣り漁法へ」である。

投網漁法とは、

興味のあるものを手当たり次第読むこと

たくさん読んでいるうちに

「本のほうから呼びかけてくる

なんてことも起こります」とも。

 

第3章 レジュメ(読書ノート)の作り方 より

本というのは、読んでも大半を忘れてしまうものです。

著者の意図とは違うと思いますが、

このくだりが一番刺さりました(笑)

自分だけじゃないんだと大いに安心。

 

著者はだからこそ、

その本にどんなことが書いてあったか、

その本のエッセンスを思い出せるように

読書ノートを書くことを勧めています。

 

ノートに残すことで、本のエッセンスを記憶に定着させることができるのです。

確かに中身を忘れていた絵本でも、

自分で書いたブログを見返すと

記憶の引き出しが開かれたように

読んだ内容が蘇ります。

本書は目もからだも元気な

中高生を対象に書かれていますので、

推奨する読書量の目標は一日一冊

 

いまの私に

一般の書物ではとても不可能ですが、絵本なら。

もし一日一冊にチャレンジしてみたい

大人の方がいたら、絵本の世界は超おススメです

大人もハマる沼がそこにありますよ。