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一期一会の本と日常のおはなし

【これは のみの ぴこ】”のみ”が主人公⁉

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表紙絵の「のみ」見えますか。

「これは のみの ぴこ」

(サンリード 2008年11月 

第19刷 ※初版は1979年) 

作 谷川俊太郎  

絵 和田誠

どんな絵本…

タイトルを見て思わず手に取った作品

あの「のみ」が主人公?

一体どんな物語?

 

ページを開くと見開きの

左ページには文章

右ページにはその文章を表わすイラストの構成で

物語は最後まで続きます。

 

最初のページは

文章一行「これは のみの ぴこ」

「のみ」に名前が付いていることも楽しい。

 

右ページには「のみ」の「ぴこ」

なにやら茶色い小山から

「ふん」?を放物線上に放出しながら

空中を飛び跳ねる姿。

実物の何倍何十倍何千倍?サイズで

ぴこの目まではっきりわかる大きさで

克明に描かれています。

 

そして次のページからお終いのページまで

ずっと「親亀の背中に子亀が乗って…」方式に

文章が一行二行と増え続いていきます。

 

その話のゆくえを予想しながら

次ページをめくってみるのも楽しそうです。

かなり予想外の展開が待っています。

この展開をぴったり予想出来たら

それは相当発想がユニークな証拠です。

 

最後まで読み終わったら

また最初のページに戻って

今度は自分のオリジナルストーリーを

創ってみるのも楽しいかと思いました

 

お話の思いがけない展開を表現した

和田誠さんのイラストも

じわじわ来るユーモアがあって面白おかしいです。

読み終わって…

それにしても

どうしてのみの名前が「ぴこ」なのか

由来が気になって「ぴこ」の意味を調べたところ

 

「ぴこ」にはハワイ語

へそ、へその緒、血のつながった親類、生殖器

の意味や、また「中心」そして「山頂

の意味があるそうです。

 

別な意味では小さな数値を表わし

1ピコは10のマイナス12乗で、

1ミリの1億分の1を表わす」とありました。

 

ぴこ、思ったより意味深い。

のみ、そこまで小さくはないと思いますが

命名の由来としてはしっかり合点がいきました。