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一期一会の本と日常のおはなし

【かさをささないシランさん】アムネスティの本

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私は本書ではじめて知りました。

「かさをささないシランさん」

理論社 2007年12月 第8刷) 

作 谷川俊太郎アムネスティ・インターナショナル  

絵 いせひでこ

どんな絵本…

本書のソデのところに書かれている

「この絵本のできるまで」を読むと

この絵本は子ども向けにアムネスティ

紹介するために作られた絵本です。

 

アムネスティとは

2007年出版の本書著者の紹介文によると

アムネスティ・インターナショナル

世界150か国以上に110万人以上の会員が

いる、国際的な人権団体。罪なく囚われている

普通の人々のために、普通の人々が国境を

越えて手紙を書くのが主な活動

この本に関わったのは、会員有志による

「絵本の会」。他に絵本としては

「アニメ世界人権宣言」がある。

とありました。

 

また現在の公式サイトによると

アムネスティ・インターナショナル

1961年に発足した世界最大の国際人権NGOです。

人権侵害のない世の中を願う市民の輪は

年々広がり、今や世界200カ国で

1,000万人以上がアムネスティの運動に

参加しています。

とあります。

どんなストーリー…

この絵本は

普通の暮らしをしていた

どこにでもいる普通の人が

ある日突然

犯罪を犯したわけではないのに

みんなとちがうことをかんがえる

というだけで

敵と見なされ逮捕される様子と

 

その見知らぬ普通の人のために

遠い国の普通の人たちが

手紙を書く姿が描かれています。

 

淡々とした調子で描かれていますが

主人公のシランさんが言うように

本当に「なにもしていない」のに

有無を言わせない圧倒的な力で

普通の人の人生が

パタリと閉じられてしまう恐ろしさを

文章からもイラストからも感じました。

こちらの公式サイトには

谷川俊太郎さんが訳した

わかりやすい世界人権宣言

も掲載されています。

www.amnesty.or.jp

世界人権宣言は30条からなっていますが

子どもにも大人にも伝わりやすい

平易な日本語で訳されています。

日本語訳と併記して、それぞれの

条文を表す工夫を凝らしたイラストのなかに

英語の文章も描かれていますので

より理解が深まります。