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一期一会の本と日常のおはなし

【おおきさくらべ】日本の民話えほん

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こどもの日は、子どもの好きな大きさくらべで。

「おおきさくらべ」日本の民話えほん 

教育画劇 2003年8月 初版) 

文 川村たかし  

絵 遠山繁年

どんな絵本…

自信満々の鶴(以下「つる」)のお話です。

 

物語はこんなふうに始まります。

むかし むかし。

おおきな つるが おりました。

つるは、

「おれは この よのなかで、

いちばん おおきいのさ」

と、いつも じまんして おりました。

何を根拠に…と思いますが

特に何も根拠はないようです。

 

つるはとにかく自信満々。

生き物ばかりでなく池や山にまで

対抗意識を燃やします。

 

そんなつるが次に向かったのは海のほう。

さて、そこに

つるより大きなものはいるのでしょうか。

見どころは…

のびのびと自由な筆づかいで描かれたつるたちは

とてもユーモラスです。

お調子者のつるがびっくりしたり威張ったり

そんなつるの感情が、勢いよく跳びはねる

力強いタッチで表現されています。

 

登場する真っ赤な山や波立つ池にも

よく見ると可愛いお顔が描かれているので

じっくり見てほしい部分です。

 

表紙に描かれているように

どうも海にはつるより大きな生き物がいるみたい。

このエビも自信満々で一番大きいのは自分だと

言い張ったのですが…

 

空高く飛べるつるならではの俯瞰した目線で

つるはこの世の中の大きくて広くて

そして暖かなことを確認することになります。

 

いつも同じ場所で同じ角度から物事を見ていると

代り映えのしないと思っていることも

たまには違う目線で見てみると

思いもよらないことに気がつくかも知れません。

おまけ…

大きさを比べることは

何かを判断するときのひとつの物差しとなります。

「おおきさくらべ」で調べたら

楽しそうな本を何冊か見つけましたので

こちらも掲載します。