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一期一会の本と日常のおはなし

【クリシュナのつるぎ】インドのむかしばなし

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暴君VS神さま

「クリシュナのつるぎ」

インドのむかしばなし

BL出版 2022年7月 第1刷) 

文 秋野癸巨矢(あきのきくし) 

絵 秋野不矩(あきのふく)

 

どんな絵本…

本書は1969年に発行された作品に

加筆し復刊したものです。

 

文を書いた秋野癸巨矢さんは、

画家の秋野不矩さんの長男。

 

癸巨矢さんの妻美樹さんのあとがきによると、

 

秋野親子は

「インドの風土と民衆に魅せられ…親子で幾度か、

インドを旅し…クリシュナの生誕地である

聖地マトゥーラにも足を運びました。」

 

実際にその地に立ち、肌で感じた

インドの魅力が文と絵に詰まっています。

 

どんなストーリー…

神々と神話の国、インドの人々に

最も親しまれ愛されている神様といえば

ヒンズー教の「クリシュナ神だそうです。

 

そんなインドの人たちの超「推し」である

クリシュナ神の生い立ちから

成長し皆のヒーローとして大活躍するまでを

活き活きとした物語とイラストで描きます。

 

さてこの絵本から見るクリシュナ神の特徴は?

 

身体が青い!

赤ちゃんなのにとんでもない力持ち!

青年クリシュナは女の子にモテモテ!

(そして八方美人的?)

大蛇だろうが炎だろうがちょちょいのちょい!

向かうところ敵なしの強さ!

 

って感じです。

 

そりゃそうですよね、

クリシュナは神様の生まれ変わりですから。

どんな災いが襲い掛かっても

読む人の心がすっきりするような

鮮やかな大活躍を見せてくれます。

 

どうして今、復刻版?…

秋野癸巨矢さんの13回忌を

2021年11月に終えた妻の美樹さんが

年明けに自宅書斎で遺品整理をしていたところ

引き出しの中から本作の原画を発見

 

なんと約半世紀ぶりのことです。

 

美樹さんは「その原画の迫力におののいた」そう。

その後、一般社団法人秋野不矩の会を通じ

BL出版からの復刻が決まりました。

www.at-s.com

 

濃い朱色、金色に近い黄色、深みのある青色

ダイナミックな線描の動き

私もぜひ原画をこの目で見てみたいです。

 

聖地マトゥーラ(マトゥラー)についてのサイトです。

画面からも美しく独特の魅力ある雰囲気が

伝わってきます。

www.uptourism.gov.in

 

www.youtube.com

www.youtube.com