採れたて野菜が食べたくなりました。
「はたけの絵本」
(創元社 2022年7月 第1版第1刷)
著者 いわむらかずお
どんな絵本…
あの有名な「14ひきのシリーズ」の
絵本作家いわむらかずおさんの作品。
初出は「PHP」2000年1~12月号です。
(「14ひきのシリーズ」の一作を参考まで)
どんな内容…
1月から12月までの月ごとに
そのときどきの畑の作物と
そこに現れた動物たちや昆虫たちの
美しい自然の一場面が
その情景を見事に切り取った詩とともに
いわむらかずおさんならではの
温かく優しい色合いとアングルで
描かれています。
まるで自分もそこに、その生きものになって
入り込んでいるような気分になります。
詩のタイトルを掲載します。
1がつ だいこんとのうさぎ
2がつ あずきとてんとうむし
3がつ じゃがいもともぐら
4がつ えんどうまめとちょう
5がつ びーるむぎとひばり
6がつ いねとほたる
7がつ きゅうりとかまきり
8がつ かぼちゃとみつばち
9がつ とうもろこしときつね
10がつ さといもとかえる
11がつ とうがらしとあかとんぼ
12がつ さつまいもといのしし
感想を…
身近に田んぼや畑がある環境に住んでいる私。
今はそういう人のほうが少ないかも?
そこで、畑が近くにない方へ。
もしも、どこか田舎を訪れる機会があって
畑の近くを通ることがあったら
少しその場所にたたずんでみてください。
風や陽射しを感じてみてほしいです。
空の雲の動きや遠くの山並みも見て。
それから、ちょっと腰を低くして
あるいは思いっ切りしゃがんでみてほしい。
目線が少し変わるだけで
畑の違った顔が見えてきます。
よーく見ると小さな虫や
雑草の葉の面白いかたちが
見つけられると思います。
私は先日
切り落とした枝を拾おうとして
枯落ち葉の陽だまりのなかに
今年初めての
テントウムシを一匹見つけました。
可愛かった。
本書は、見開き一面に描かれた
その月の絵と詩の左下にQRコードが
ついています。
こちらを読み取るとYouTubeのサイトにとび
その月の詩の朗読がはじまります。
(創元社の限定公開です)