hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

【こころ】金子みすゞ詩集

当ブログではアフェリエイト広告を利用しています

いつまでも心に響く言葉たち。

「こころ」

金子みすゞ詩集 

講談社の創作絵本 

つたえたい美しい日本の詩(こころ)シリーズ 

講談社 2020年1月 第1刷) 

詩 金子みすゞ  

絵 いもとようこ

どんな絵本…

縦横27cmのサイズ

32ページ

16の作品

文字数 短い作品で50文字程度

長くても140文字程度

一文字も無駄のない

一文字でも違ったら描けない

作者の世界だと思いました。

 

《もくじ》から

おのおのの詩のタイトルを。

  大漁 

    雀のかあさん

 露 

  ばあやのお話

     蝉のおべべ

  お菓子

 犬 

  不思議

     郵便局の椿

 星とたんぽぽ

   こころ

 こだまでしょうか

       白い帽子

 けがした指

   積もった雪

  私と小鳥と鈴と

感じたことを…

いもとようこさんの心温まる絵に包まれた

金子みすゞさんの詩

 

美しくていつまでも心に残り

さびしいような

かなしいような

こっそり泣きたくなるような

 

いつもは心の奥に

シンと静まっている何かに

小さな柔らかい手で

そおっと触れられるような気がしました。

 

どの作品も

26歳で生涯を閉じた

金子みすゞさんの、その時その瞬間にしか

描けない詩の世界だったんじゃないかなぁ。

 

物事は見方によって

明るくもなり暗くもなり

片方の幸いは片方の不幸

優しくもあり冷たくもあり…

そんなことを思いました。

 

作者のことをあまり知らなくても

 

みんなちがって、みんないい。

 

 

見えぬけれどもあるんだよ、

見えぬものでもあるんだよ。

 

という言葉は

多くの方が耳にしたことがあるのでは。

 

いもとようこさんの

情緒豊かな絵と共に

その詩の世界を味わってほしいです。