hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

【てつがくのライオン】工藤直子&長新太さん絵本

当ブログではアフェリエイト広告を利用しています

今日はてつがくのひ?

「てつがくのライオン」

復刊ドットコム 2014年12月 初版)

 文・工藤直子  

絵・長新太

てつがくとは!(なんちゃって)

 

読んでいる間ずっとニコニコしていられます。

 

タイトルに「てつがく」が入っているので

気難しい顔をして読まなければならないのかな

と思っていたのですが。

 

前に読んだ作者の本が面白かったので

代表作のこちらも読んでみたいと思いました。

 

知っているようで知らなかったので

「哲学とは」をネットで検索

検索のトップに出てきたものです。

Oxford Languagesの定義

てつがく【哲学】

人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。

ギリシアphilosophia(=知への愛)の訳語。「哲」は叡智(えいち)の意。

へー。。。

 

確かに、主人公のライオンくんは

てつがくしている」あいだ、理性的だったかも。

どんな絵本…

ライオンくんが「てつがく」することにした、

とある一日のことを描いた絵本です。

 

たぶん、3分くらいで読めます。

文字量もページ数も少ない本です。

 

作者のあとがきによると

主人公のライオンくんは

…このライオンは「家のそばの小さな公園のブランコに乗りたくて早朝やってくる」と空想していたライオンだ。私は彼の身の上話や友人関係を空想のなかで聞いて書きしるしたという気分である。…

とあります。

 

作者が小遣いをためて

自費出版していた小さな詩集のようなもの

友人たちに一冊300円で押し売りしていた

その自家版のなかで生まれたお話しだそうです。

 

その自家版詩集が長新太さんの目にとまり

絵を描くことになったとのこと。

 

長新太さんが描くライオンくんは

明るい黄色とオレンジ色の立派なたてがみ。

堂々としています。

その顔には眉間に二筋のシワが。

実に「てつがくてき」です。

一日てつがくをしていたら

肩が凝ってお腹が空いたライオンくん

おなかがすくと、 てつがくはだめだな

そこで、てつがくを終わりにして

友だちのかたつむりのところへ。

 

その日のてつがくの様子を伝えると

かたつむりはライオンくんに言います。

「あゝ、なんていいのだろう。

ライオン、あんたの哲学は、

とても美しくてとてもりっぱ」

 

うんうん、私も同感です。

ライオンくんのてつがくがどんななのかは

ぜひ手に取ってご覧ください。

さて、ライオンくんのように

きょうは私も一日てつがくしてみようかな。

tokinoakari.hatenablog.com