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一期一会の本と日常のおはなし

【みんな いきてる みんなで いきてる!】エリック・カール&工藤直子さんの絵本

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「みんな いきてる みんなで いきてる!」

偕成社 2005年3月初版第1刷) 

絵・エリック・カール  

詩・工藤直子

まずは感想を…

自然と口角が上がる絵本です。

 

エリック・カールさんの生き生きとした

あふれる色彩と自由な筆づかいで描かれた

いろいろな動物たち

 

そこに、伸び伸びと何の遠慮もなく

思いっ切り想像の翼を広げたような

工藤直子さんの言葉たち

 

読み進めると

心が軽やかになり

気持ちがすっきりリフレッシュしました。

「ことば」って楽しい。

わくわくします。

どんな絵本…

はらぺこあおむし」などで世界的に有名な

絵本作家エリック・カールさんの絵に

 

てつがくのライオン」を書かれた

詩人で作家の工藤直子さんが

 

絵のなかの生きものたちの声を聴いて

書き留めた詩からなる絵本です。

 

エリック・カールさんの絵

39作品に添えられた詩は

自由で遊び心満載の

それでいて誰にでも伝わる

わかりやすくて簡単な言葉で書かれています。

少しだけ詩の紹介を…

エリック・カールさんの絵とともに書かれた詩は

絵本で実際に一緒に味わっていただきたいと思います。

 

絵本の冒頭と末尾に

絵のない二編の詩が掲載されていましたので

その冒頭の詩を。

太陽がのぼり 光がおでこを てらすとき

野原も いちめんに まぶしく ひかり

うさぎの耳も すきとおって ひかる

 

風が くびすじを なでていくとき

花びらも そよそよと ゆらぎ

小鳥のはねも くすぐったく ゆれる

 

雨つぶが ぽつんと ほっぺたに おちるとき

草や木の はっぱのさきにも ぽつり

のねずみの しっぽにも ぽつりと おちる

 

いつも どこかで いつでも だれかが…

みんな おんなじ光を あびて

みんな おんなじ風に ふかれ

みんな おんなじ雨に あたる

 

ーーわたしたち みんな いきいる

        みんなで いきてる

いかがでしょうか?

 

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最初のエリック・カールさんの絵は「くじら」

詩のタイトルは「どのくらい?」

 

私は想像以上のサイズ感に

あっという間に絵本の世界に惹きこまれてしまいました。

 

表紙絵の「たこくん」は

「かめさん」とともに三番目に登場。

詩のタイトルは「あくしゅ」

 

人間なら右か左のどちらかですが

なるほど

これだけ手があるとどの手で握手するか悩みますね。

 

本書には小さな虫たちから古代に生きた恐竜まで

海・山・空と幅広く生きものたちが出てきます。

 

絵と詩を見終えてから

末尾の素朴な言葉で書かれた詩を読むと

深い味わいが。

世界の見え方が少し変わるかも。

 

はらぺこあおむし

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