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一期一会の本と日常のおはなし

【ハリーのクリスマス】こねこのハリーのクリスマス絵本

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文庫本くらいの大きさ。甘すぎない可愛さ。友へのプレゼントにもいいかも。

「ハリーのクリスマス」

世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本 

4才から

福音館書店 2012年10月発行)

作・絵 メアリー・チャルマーズ  

訳 おびか ゆうこ

どんな絵本…

手のひらサイズの小さな絵本です。

 

主人公は白ねこ子ども

名前はハリー

クリスマスまで3週間となったある日、おかあさんねこが

 

ハリー、たいへんよ!クリスマスまで あと 3しゅうかんしか ないわ!

 

おかあさんは、サンタさんにプレゼントをお願いするお手紙を書くつもりのようです。

 

ハリーに、何が欲しいかたずねます。

「ダンプカー?それともボール?」

ハリーの答えは意外なものでした。

あかちゃんねこ!ぼく、サンタさんに あかちゃんねこを おねがいする

 

 

しばらく考えていたおかあさんは、

ハリーと一緒にサンタさんに会いに行くことにします。

あかちゃんねこを おねがいするのは、

いちだいじですからね。

 

絵のなかで登場するのは

ハリーとおかあさん以外は、人間、

サンタさんも人間(あっ、サンタさんはサンタさんですね。)です。

 

使われている色は、

表紙絵を彩る赤

鉛筆書きのような黒色の濃淡だけ。

 

そのやわらかい線と差し色の赤で描かれた絵が、

ほんのりと温かく可愛らしく、最初から最後までニマニマしっぱなしでした。

 

猫好き、動物好きの方にはたまらない一冊かと思います。

 

それに、小さい絵本のなかに、

さらに小さい子どもねこのハリー、

そしてさらにさらに小さい赤ちゃんねこ…

小さいもの好きの方にも。

どのページ、どのシーンも可愛いのですが、私の一番のお気に入りシーンはこちら。

 

サンタさんに会って願い事を伝えたハリーとおかあさん、

帰り道、ハリーはうれしくてずっと歌をうたっています。

 

「クリスマスに あかちゃんねこー あかちゃんねこーが やってくるー」

 

うれしいと、ついつい歌っちゃいますよね。

著者はどんな方…

メアリー・チャルマーズさんは、1927年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。小学生のころ、姉が芸術家を志したのにならって、自分も同じ道に進む決心をする。フィンランディアの美術学校を卒業後、自作の絵本や、他の人の文章に絵をつけた作品を数多く発表。

 

ハリーのシリーズはほかに、「こねこのハリー」「まっててね ハリー」「ハリー びょういんにいく」があります。

シンプルだけどとても優しい絵本。

こんな可愛らしい絵、微笑ましいお話し、どうやったら描けるのでしょう。

子猫の小さな贈りもの、何気ない日常の幸せに心温まった時間でした。