クリスマスのごちそうといえば、チキンもありますがやっぱりこれですよね。
クリスマスケーキはチョコ派それとも生クリーム派?私は断然チョコ派です。
「チョコレート屋のねこ」
(ほるぷ出版 2013年1月 第1刷)
文 スー・ステイントン
絵 アン・モーティマー
訳 中川千尋
クリスマスについて書かれた本というわけではありませんが、
クリスマスにぴったりなチョコレート尽くしの絵本です。
チョコレート好きにはたまらない、美しく美味しそうなチョコレートの数々が登場します。
ウットリするようなイラストで濃厚で魅惑のチョコレートの世界を堪能しませんか。
どんなストーリー…
山と海にはさまれた小さな村の小さなチョコレート屋さんに
おじいさんとねこが暮らしています。
気難しいおじいさんを敬遠して、客足が途絶えたお店はほこりだらけ。
ある日おじいさんは、思いつきでネズミのカタチのチョコを作ってみました。
シッポにピンクの砂糖をまぶした小さなネズミのチョコレート。
本能が刺激されたねこは、シッポをちょっとだけかじってみます。
「なんておいしいんでしょう。」
「こんなにおいしいチョコレート、誰かにたべてもらわなくちゃ」
いいことを思いついたねこは、ネズミチョコをくわえて…
美味しいチョコレートが人びとに素晴らしいインスピレーションを与えてくれるお話し。
ネズミのチョコレートを口にした途端、つぎつぎ新しいチョコレートのアイデアが浮かんできます。
いつのまにか、みんなが笑顔に。
美味しさは幸せを運んできます。
主人公の猫ちゃんも美味しそうなチョコレート色。
チョコチョコチョコ尽くしの絵本です。
著者のプロフィール…
文:スー・ステイントンさんは、イギリス在住の作家、出版社のアートディレクター。アン・モーティマーさんがイラストを描いた作品「Santa’s Snow Cat」「 The Lighthouse Cat」「 The Chocolate Cat」はベストセラーに。
絵:アン・モーティマーさんは、イギリスのイラストレーター。
猫を描く現代の画家の最も優れているうちのひとりと言われ、猫を主人公にした美しい絵本のイラストを数多く手がけています。
本書の愛らしい猫のイラストもじっくり見ると、毛の一本一本まで丁寧に描かれ、その質感が非常にリアル。世界中の多くの愛猫家に愛されているのも納得です。