田舎に住んでいます。
自宅の周辺には農業用水を引くための
水路があちこちに巡らされています。
そのためか、年に数回
ごくたまにザリガニに遭遇します。
先日も早朝歩いていたら出会いました。
いつも、先方(ザリガニ)が先に
私の存在に気がつきます。
いそいそと(に見えます)目の前を
右から左に進んでいたザリガニ
私に気がつくと、すぐさま
あのファイティングポーズをとってくれます。
むろん、私に向かってです。
体長は10センチに満たず、
ほっそりとした体つきですが
立派な両手のハサミを高々と大きく
これ以上ない勢いで広げて
私の行く手に立ちはだかります。
私は体長160センチ弱あるので16倍ほど、
ザリガニから見ると相当巨大だと思います。
体重に至っては何千いえ何万倍かと。
ですが、ザリガニにとってそんなことは
取るに足らないこと。
前回遭遇したときは、私は車に乗っていました。
しかしザリガニはきっかり決然と
ファイティングポーズを決めてきました。
もちろん私の乗った車に向かって、です。
もしポーズをとらなかったら、
私は気がつかなかったかもしれませんが
その気合い、迫力、お見事でした。
思い起こせば前々回ごみ捨ての日に
ごみを片手に遭遇したときも、
すぐさまファイティングポーズでお出迎え。
その脇を遠慮がちに通り過ぎながら
なんとなく気になって振り返ると
道の真ん中でまだ
ファイティングポーズしていました。
このときは車が来ると危ないので、
早く道路を渡ってほしいと気が揉めました。
今回はこのブログで書いてみたくなったので、
後姿も写真に収めたいと背後に周って
(私としては)そーっとスマホを向けると、
すぐさま振り返ってファイティングポーズされ
結局後姿は撮れませんでした。
背後も見える眼のつくりなんですね。
余計なことをして
お手間を取らせてしまい申し訳ない、ザリガニ。
いつ会っても(たぶん違うザリガニですが)
私のほうが強いんじゃないかと感じます
(特に車の時はより一層感じました)。
けれどたとえ何があろうとも、きっと
ザリガニはこのパフォーマンスを躊躇なくします。
(時には、そこまでしなくてもいいのでは?
というぐらいします。)
毎回、その姿を見ると心に浮かぶ想い・・・
「生きる」ってこうゆうことだよなぁ。
結果がどうあれ
それが自分にとって最善の道と
ひたすら一択のザリガニは
自分がどう生きるかを微塵も迷うことなく
決めているように思えます。