猛暑日はとうもろこしになりたい、かも?
「とうもろこし ぬぐぞう」
はじめてえほん(20)
(ポプラ社 2021年6月 第1刷)
作・絵 はらしま まみ
どんな絵本…
勢いのあるイラストが魅力的です。
ドーンと元気いっぱい
筋肉質の手足を持った
「とうもろこし ぬぐぞう」くん(さん?)
見開き一面に堂々と現れ
一頁ごとに身に纏った衣服ならぬ葉を
一枚ずつ脱いでいきます。
やってることはそれだけ。
それだけなんだけど、勢いがあって
ページをめくる度にスッキリします。
表情豊かに
脱ぐときの擬音も大胆
表紙に
「なんどもめくりたくなる絵本」
と書いてありましたが
まんまと何度もめくってしまいました。
お隣の畑のとうもろこしを見る目が
少し変わったかも?
あなたたちも「ぬぐぞう」ですか。
著者のプロフィールも…
著者のはらしままみさんは
1983年東京都生まれ。
「パレットクラブスクール」絵本コース、
「キルタースペース絵本勉強会」、
絵本ワークショップの「チャブックス」に参加し、
絵本創作に取り組む。本書がデビュー作。
いろいろな絵本の教室で勉強されています。
とうもろこしについて…
今まで何も考えず、
甘い美味しいと食べていましたが
ぬぐぞうくんのおかげで、
葉っぱの名称を知りたくなりました。
調べてみると、葉っぱは
「包葉(ほうえい)」というのだそうです。
黄色い部分は「穎果(えいか)」
ひげのところは「絹糸(けんし)」
こちらのサイトに
とうもろこしの成分や育て方
食べごろの見分け方や歴史など
とても詳しく載っています。
昨夜も今朝も連続暑い。
こんなときはゆでたてのとうもろこしを片手に
ドーンと元気いっぱいの絵本で暑気払いです。