hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

【もしぼくが本だったら】あなたが本なら?

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私が本なら、どうしよう、しばし考えてみます。

「もしぼくが本だったら」

アノニマ・スタジオ 2018年3月 初版第1刷) 

文 ジョゼ・ジョルジェ・レトリア  

絵 アンドレ・レトリア  

訳 宇野和美

どんな絵本…

もしぼくが本だったら

どんなふうにしたい?

どんなふうになりたい?

 

本書は詩人の作者による

もしぼくが本だったら」に続く

28編の短い言葉たち

 

どの言葉もはじまりは

もしぼくが本だったら

 

それぞれが違う趣を持った言葉で

ハッとさせられたり

なぜ?とじっくり考えてみたいものも。

 

そのひとつひとつが1ページずつ

画家が描いた機知に富んだイラストと共に

描かれています。

 

言葉の意味するところを掬い取り

シンプルだけど味のある想像の世界を

表したイラストがあることで

より言葉の印象が強まっています。

著者について…

作者のジョゼ・ジョルジェ・レトリアさんと

絵を描いたアンドレ・レトリアさんは父娘

本作では息の合った創作をしています。

文章の意味するところを、父娘ならではの

阿吽の呼吸でくみ取ったような絶妙のイラストです。

 

ジョゼ・ジョルジェ・レトリアさんは

1951年ポルトガル生まれの詩人で

ジャーナリストやテレビ・ラジオの脚本家

児童文学作家としても活躍。

国内外で数多くの文学賞を受賞しています。

 

アンドレ・レトリアさんは1973年

ポルトガル生まれのイラストレーター。

ウイットに富んだデザイン性の高い作品は

定評があり、ポルトガルイラストレーション賞ほか

多数の賞を受賞しているそうです。

 

そして訳者の宇野和美さん。

大阪府生まれ、東京外国語大学スペイン語学科卒業。

児童書を中心に、翻訳に携わり

スペイン語の子どもの本専門店

ミランフ洋書店を営んでいます。

こちらはそのミランフ洋書店のHPです。

wx31.wadax.ne.jp

再び本作について…

28編の「もしぼくが本だったら」いずれも

本のエッセンスに満ちていておすすめなのですが

そのなかの1編をご紹介します。

この作品を読んでほかも読んでみたいと

思っていただけたら。

もし ぼくが 本だったら

なによりも まず

いつでも読まれ、

自由でありたい。

さて、冒頭の

もし私が本だったら、なのですが

なかなかお披露目できるような言葉が

思い浮かばず、いまだ考え中です。

みなさんなら、どんな本になりたいですか?