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一期一会の本と日常のおはなし

【クロべえ】少年と犬の愉快な散歩絵本

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大きなわんこと、私もお散歩行きたいなぁ。

「クロべえ」

(光村教育図書 2021年12月初版) 

作 ふくだいわお

 

クロべぇ

クロべぇ

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どんなストーリー…

ぼくが生まれる前から

ぼくの家の犬小屋にいる「クロべえ

 

クロべえは、黒い短毛の大型犬です。

小さい目、大きな顔

鼻先の周りがうっすらと白くなっています。

堂々とした風格のクロべえ

「ぼく」が7,8歳くらいに見えますから

クロべえは10歳くらいでしょうか。

大型犬の10歳は

人間だと70歳前後。

歩き方がゆっくりになった

と「ぼく」も言っています。

ある日のぼくとクロベえの散歩を通して

犬と暮らすことのなにげない喜び

お互いに気持ちが通じ合い

相手を思いやる気持ちが垣間見える物語。

 

クロべえの一見不愛想のようでいて

何とも言えない愛嬌のある表情や動作が楽しい絵です。

 

クロベえは雑種なのかなぁ。

 

ひとつひとつの動きに

どっしりとした落ち着きがあります。

 

それにしても、このうんちんぐスタイル!

うんちをしている時の

ユニークな表情と腰つきも注目です。

ただの散歩のお話しなのですが、

絵にも文章にも「ぼく」と「クロべえ」の

強い結びつきを感じる絵本です。

作者のプロフィール…

作者ふくだいわお(福田岩緒)さんは

1950年、岡山県生まれ。

がたたんたん」(やすいすえこ文、ひさかたチャイルド)

で第12回絵本にっぽん賞を受賞しました。

主な作品に

「おならばんざい」「あかいセミ

「おつかいしんかんせん」「ママはしらないの?」「とんとんとん」など。

 

作者の絵本に対する考えがわかる記事をみつけましたので抜粋を。

(mi:te【ミーテ】絵本作家インタビューvol.103絵本作家福田岩緒さん(後編))より

子どもはある時期まで、いろんな性格を持っていると思うんです。気が強い部分もあれば、優しい部分も、意気地なしの部分もあるんだけれど、それが環境や人間関係の中で次第に定まっていって、その子の個性になっていくんですね。そういう時期にいろんな絵本を読んで、絵本の中の誰かの気持ちに共感するというのは、すごく意味のあることです。優しさに共感した子は優しい子になっていくはずだし、おもしろさに共感した子はおもしろい子になっていくはず。絵本を読むことで、その子の中の気持ちが刺激されるんです。

そういう意味で絵本は、子どもの人生を切り開くきっかけをつくる存在でもあると思います。いろんな絵本を読んで、共感できる何かを見つけてほしいですね。

詳しくはこちらのサイトでご覧ください。

mi-te.kumon.ne.jp