hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

【ことば遊びのお年玉】村上春樹さん&山口理さん作品より

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ゆく年くる年お楽しみ企画も

今日が最終日となりました。

 

羽根つきやお手玉、コマ回し、

昔のお正月の遊びの素朴さが懐かしい。

 

こんな遊びもいかがですか。

文豪の方々のお力を借りて

ことば遊びのお年玉を。

まずは、

村上春樹さんの究極の回文五十音かるた

「またたび浴びたタマ」より

回文を1日1作ご紹介。

 

《楽しみ方》

ひらがな回文から意味を考える

作者の漢字入り回文を見る

作者の解説文を読んで笑う

(笑わなくてもよい)

 

 

本日の回文は

らたいがしぶいぶしがいたら

ふしぶし、節々?



正解は…

裸体が渋い武士がいたら

それでは、作者の解説文をどうぞ。

 映画『七人の侍』を見ているときに、これを思いつきました三船敏郎も若かったですね。裸の身体がまぶしかった。しかし三船敏郎の台詞って、字幕がほしいです。何を言っているのかよくわからないんだもの。

この映画の中で僕が好きな台詞。加東大介が農民に走る訓練をさせながら言います。「侍は走るのが仕事だ。攻めるときも走り、退くときも走る。走れなくなったら、それが侍の死ぬときだ。」こういう簡潔でリアルで、ぐっと胸にしみこむ台詞って、なかなか書けないよな、と思います。小説家だって走れなくなったらおしまいだ、と僕は思っていますが。

映画を見ながらも脳のどこかで

常に回文のことを考えているんですね。

本書の友沢ミミヨさんによる

イラストも愉快で必見です。



そして、

山口理さんの「まんがで学ぶ語源」より

三択!語源クイズを一問。

 

《楽しみ方》

わからなくても三択で運だめし

世間話にも役立つ?作者の解説文は必読

 

 

本日のクイズです!

へそくりの語源は

A・B・Cのどれでしょう?

 

A「へそ」から「くり」など出てくるはずがない

人にはないしょにして、

なかなか出さないお金のことだから、

この名前がついた。

 

Bもとは「へそくくり」といった。

さいふのへそ(今でいうチャックの部分)を

ひもでくくって、ぜったいに外に出ないようにした

お金のことを意味した。

 

C・はたおりをするとき、

麻糸をくくることを「へそくり」といった。

その仕事でかせいだお金をためることから

はじまったことば。

 

正解はCです。

それでは作者の解説文をどうぞ。

 へそくりの「へそ」は、おへそのことではありません。つむいだ麻糸を輪の形に何重にもまきつけた糸巻きのことで「おだまき」ともよばれています。ですから、「へそ」をつかってためたお金のことを意味します。

お年玉は、すぐ使っちゃう派ですか、それともへそくる派?



いかがでしたか。

 

村上春樹さんの本書のあとがきも楽しいです。

この回文はお正月に考えられたものだそう。

機会があったら読んでいただきたいです。

 

山口理さんのまんがで学ぶシリーズは、

ほかに四字熟語やことわざなど多数あります。

こちらも面白そうです。

 

この企画も今日まで。

読んでいただいた方に感謝申し上げます。

 

どうぞ今年もよい年になりますように。

 

 

tokinoakari.hatenablog.com

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