12/29~1/3の6日間は
ゆく年くる年お楽しみ企画です。
私のお正月といえば
お餅やおせち料理、あとは初売り。
お正月の遊びといえば?福笑いがいいかな。
こんな遊びもいかがですか。
文豪の方々のお力を借りて
ことば遊びのお年玉を。
まずは、
村上春樹さんの究極の回文五十音かるた
「またたび浴びたタマ」より
回文を1日1作ご紹介。
《楽しみ方》
①ひらがな回文から意味を考える
②作者の漢字入り回文を見る
③作者の解説文を読んで笑う
(笑わなくてもよい)
本日の回文は
ふたがなんだだんながたふ
これはなんとなく想像ができるような…?
正解は…
蓋がなんだ!旦那がタフ
それでは、作者の解説文をどうぞ。
こういう人っていますよね。「ねえ、あなた、この蓋堅くてあかないのよ。開けてくれる?」なんて奥さんに言われると、「よしよし。蓋のことなら俺にまかせとけ!」とその気になっちゃうご主人。腕力だけには自信があります。とにかく蓋ならなんだって素手でほいほい開けちゃう。フェリーニの『道』の怪力男みたいですね。
評判がたって、そのうちマンションじゅうの奥さんが、「すみませーん、谷口さん、うちの蓋も開けてくださらないかしら?」なんて、蓋の堅い瓶を持ち込んでくる。そういう人生もなかなか楽しそうだ。
ここで『道』に会うとは。ジェルソミーナ!
そして、
山口理さんの「まんがで学ぶ語源」より
三択!語源クイズを一問。
《楽しみ方》
①わからなくても三択で運だめし
②世間話にも役立つ?作者の解説文は必読
本日のクイズです!
「かるた」の語源は
A・B・Cのどれでしょう?
A・昔、インドのカルカッタ地方で
カードあそびがはやっていた。
これが日本に伝わったとき、
「カルカッタ」がつまって、「カルタ」になった。
B・ポルトガル語の「カルタ」からきた外来語。
英語の「カード」にあたる。
C・「かるうた」からきたことば。
気軽に口ずさむ「かるいうた」の歌詞が、
そのまま後のいろはかるたになっている。
正解はBです。
それでは作者の解説文をどうぞ。
いろはかるたは、仏教の精神を和文で表したといわれる「いろは歌」四十七文字と「京」を入れた合計四十八文字を、句の最初においてくつったかるたです。江戸時代の中期に京都でつくられ、各地に伝わったとされ、地域によって句にちがいがあります。たとえば京都いろはかるたで「い」は「一寸先は闇」ですが、江戸いろはかるたでは「犬も歩けば棒にあたる」です。調べてみるとおもしろいですよ。
ちなみに大阪は、「一を聞いて十を知る」だそうです。
いかがでしたか。
こんな蓋開け名人がお隣にいたら
私もお願いに行きそうです。
「いろはかるた」には昔、子どもたちに
読み書きを教える大事な役割がありました。
官公庁のお休みに倣って、この企画も明日まで。
お時間があったら、
明日もまた読んでいただけるとうれしいです。