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一期一会の本と日常のおはなし

【スティーヴィーのこいぬ】男の子と子犬の出会いの絵本

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もしも子犬を見つけたら?

「スティーヴィーのこいぬ」

あすなろ書房 2011年1月 初版) 

文 マイラ・ベリー・ブラウン  

絵 ドロシー・マリノ  

訳 まさきるりこ

どんな絵本…

イラストは昨日記事にした

「くんちゃん」シリーズを書いた

ドロシー・マリノさんによるもの。

この絵本でも、

子犬の可愛らしい仕草が

生き生きと描かれています。

 

文を書いたマイラ・ベリー・ブラウンさんは、

自身の子育て経験を題材にした作品が多く、

主に息子のジョナサンのために書いたそう。

この作品も主人公は男の子、

息子さんのために書いたように思えます。

どんなお話…

ティーヴィーという名前の男の子と

白いからだに茶色い耳をした子犬

ほのぼのとした出会いの物語です。

 

ティーヴィーが生垣の下で見つけたのは

泥だらけの子犬

迷子の子犬のようです。

 

お父さん、お母さんと一緒に

ご飯をあげたり、からだをきれいにしたり

子犬と接するのがはじめての男の子の

初々しさが伝わる文章とイラストです。

 

子どもならではの心の動きも

細やかに表現されています。

 

散歩に出かけ

友だちに子犬を見せるシーンが

印象に残りました。

 

他の友だちにはちょっと触らせるだけ

一番仲の良い友だちの男の子にだけ抱っこさせます。

確かにありました、こういう気持ち、遠い昔に。

イラストは…

柔らかな黒線で輪郭が描かれ、

オレンジ色とグレーの濃淡で

シンプルに色付けされたイラストです。

そこに素朴な温かさを感じました。

 

子犬はどうなるのでしょうか。

飼い主さんは見つかる?それとも?

 

出てくる大人たちもみんな優しく、

子どもたちも楽しそうで

穏やかな時間の流れが心地良い作品です。