プーさんという響きを聞いただけで、しあわせな気持ちに。なんてったって永遠のアイドルです。
「 プーさん と であった日 ~世界で いちばん ゆうめいな クマの ほんとうに あった お話 」 ( 評論社/児童図書館・絵本の部屋 2016年8月初版 ) 文 リンジー・マティック 絵 ソフィー・ブラッコール 訳 山口文生
超有名キャラのおはなし…
表紙の絵を見ただけでうっとり。
名前を聞いただけでほっこり。
思い出したらにんまり。
その名は、ウィニー・ザ・プー。
この絵本は、世界中で愛されている「くまのプーさん」の、本当にあったお話し。
それはずっと昔、100年ほど前のお話しです。
カナダに住む獣医師ハリー・コールボーンは、ある日、大陸の反対側、海の向うで起きた戦争へ従軍することになります。
戦地へと向かう汽車に乗ったハリーは、ホワイト・リバーという駅のベンチで、猟師に連れられたクマの赤ちゃん、コグマを見つけます。
ハリーとウィニー、そして世界中のプーさんファンの運命の出会いはここからはじまったのです!
ハリーは、このコグマに特別ななにかを感じ、一緒に戦地へ行くことに決めます。
連隊長も連隊の仲間たちも、すぐにこの賢くて愛くるしいコグマのウィニーにぞっこんとなります。
ページいっぱいのイラストも物語同様、温かくて愛情に溢れています。100年前当時のイギリスの様子も丁寧に描かれて見どころです。
著者について…
この物語を書いたリンジー・マティックは、ハリー・コールボーンのひ孫にあたります。この物語はウィニー・ザ・プーのお話しであり、ハリーのお話しでもあります。
イラストを描いたソフィー・ブラッコールは、オーストラリア生まれの絵本作家。この絵本で、2016年、コールデコット賞を受賞しています。
そしてクリストファー・ロビンとの出会い…
さらに遠い戦地へ赴くことになったハリーは、ウィニーを「ロンドン動物園」に託します。それは哀しい別れでしたが、ハリーはウィニーに伝えます。「ぼくたちが、はなればなれになっても、ずっと、きみを愛しているよ。きみは、いつまでも、ぼくのたいせつなクマだ」
そしてある日、ロンドン動物園を訪れた男の子は、ウィニーに特別ななにかを感じ、友だちになります。その男の子はクリストファー・ロビン・ミルン。お父さんは「クマのプーさん」を書いたアラン・アレグザンダー・ミルンです。
見ているだけで幸せ気分になります。。。
いつの間にかどこかへ行ってしまったあのクマのぬいぐるみ、懐かしくて遠い記憶がよみがえります。プーさん、あなたはいつも心のなかにいます。