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一期一会の本と日常のおはなし

【くんちゃんとにじ】こぐまの探し物は?絵本

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会ってみたいな、くんちゃんに。

「くんちゃんとにじ」

(ペンギン社 1984年2月 初版)

作 ドロシー・マリノ 

訳 まさき るりこ(間崎ルリ子)

どんなお話…

元気なこぐまのくんちゃんが虹を追いかけるお話。

 

虹の根元にあるという

金(きん)の詰まった壺をさがして、

くんちゃんはひたすら森を駆けていきます。

 

おとうさんぐまもおかあさんぐまも

ただのお伽話だと言いますが

それでも虹の根元を目指して

駆けていくくんちゃん。

 

途中で出会う森の仲間たちも

お伽話だと言いますが

どんどん進むくんちゃん。

 

とにかくひたむきに

真っ直ぐ虹の根元を目指すくんちゃんです。

くんちゃんは、金の詰まった壺を

見つけられるでしょうか。

 

くんちゃんのおとうさん、おかあさんは

お伽話だとくんちゃんに伝えはしましたが

くんちゃんがそれでも探しにいくのを

止めはしませんでした。

 

温かい目線で送り出す両親は

子どもの夢を追う本能を

大切に見守っているように感じます。

 

小さな小さな冒険に出たくんちゃんが

素敵なものを見つけて帰り

みんながハッピーになるお話です。

この絵本の魅力を…

くんちゃんの動きを見ているだけで

ただただ癒されます。

すごくすごくすごぉぉぉくかわいいぃぃぃ。

 

あんまりかわいいので、

私も描けないかと思い立ち

無謀にもちょっと挑戦してしまいました。

う~ん、どうかな。。。

ほんの少しだけ似て、、、ないか。

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黒いペンと二色の色鉛筆だけで描かれた

素朴な雰囲気の漂う絵です。

二色の色鉛筆に使われているのは

これも黒とわずかにオレンジがかった黄色だけ。

 

そんなシンプルな画材で描かれているのに

くんちゃんの住む森の風景が

奥行深く、のどかで温かく表現されて

見ていて目と心が休まります

 

本書の原題は

BUZZY BEAR AND THE RAINBOW

にぎやかなくまと虹)。

 

原作は1962年に

こぐまのくんちゃんを主人公にした

シリーズの一作として創作されました。

 

本作の前には

「くんちゃんはおおいそがし」や

「くんちゃんのはたけしごと」があり

本作のくんちゃんより

ちょっと幼いくんちゃんが描かれているそうです。

全6巻のシリーズの中で

少しずつ成長していくなんて、

なんだかうれしいです。

さて、こちらは訳者の間崎ルリ子さんが

訳した作品で、以前記事にしたものです。

よろしければこちらもご覧ください。

tokinoakari.hatenablog.com