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一期一会の本と日常のおはなし

【SDGs時代の食べ方】できることを今すぐはじめたくなる本

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SDGsも一丸となれば。

「SDGs時代の食べ方」

〈世界が飢えるのはなぜ?〉

ちくまQブックス

筑摩書房 2021年10月 初版第1刷) 

著者 井出留美

本書について…

今や人類存亡の危機に関わる

食品ロスについて

数値化した事実が書かれています。

(本書は「エシカルはおいしい‼」連載の

「数字でわかる食品ロス」を加筆・再編集したもの)

 

冒頭の「はじめに」から

驚きの数字が目にとまりました。

  • 世界全人口78億人のうち、すでに6億9千万人もの人が飢えている
  • 食べられるのに捨てられる食品は、世界の食料生産量の3分の1(13億トン)
  • 日本の食料自給率は37パーセント
  • 日本のごみ焼却率は約80パーセント

 

本文はクイズ形式が盛り込まれた

11の項目から構成されています。

 

例えば一部を抜粋すると

 

Q2は、

食品ロスは日本でどのくらいあるでしょうか?

 ①◆東京都民が1年間に食べる量

 ②◆愛知県民が1年間に食べる量

 ③◆大阪府民が1年間に食べる量

 

Q4は、

冬場に生で食べられる卵の賞味期限は?

 ①◆7日間

 ②◆17日間

 ③◆57日間

 

どの項目も

その成り立ちから捉え方まで

丁寧にわかりやすく解説されています。

そして数値化されていますので

イメージが明確になります

著者について…

著者の井出留美さんは

食品ロス問題ジャーナリスト

office3.11代表。

著書に「捨てないパン屋の挑戦」や

「賞味期限のウソ」などがあります。

第2回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門や

令和2年度食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞

を受賞しています。

感想を…

この本を読むと

どんな小さなことでもいいから

微力ながらでも

自分にできることをやっていこうと

気持ちを新たにできました。

 

書かれていることは

今人類にとって地球にとって大問題の

食品ロスについての話です。

 

このままいけば大変なことになると

多くの人が思っているものの

直視を避けている問題。

もうすでに手遅れなんじゃないかと

真っ暗な気持ちになるような問題ですが

そんなことは言っていられません。

 

とにかくできることをしなくては。

 

そんな気持ちになったのは

筆者がこの問題に真摯に本気で向き合って

それを読者に前向きにわかりやすく

伝えてくれているからだと思います。

 

末巻に「次に読んでほしい本」として

数冊が紹介されていますが

全部読んでみたい気持ちになりました。

こちらも必見です。

 

では、先に記した問の答えを。

Q2:①◆東京都民が1年間に食べる量

Q4:③◆57日

 

卵は2カ月近く食べられます。

この機会に本書を読んで

いろいろな食品の賞味期限を

見直してみませんか?