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一期一会の本と日常のおはなし

【あめのひのホネホネさん】郵便配達員は骸骨?

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ホネホネなだけでミステリアス。

「あめのひのホネホネさん」

福音館書店 

2014年6月1日 月刊「こどものとも年中向き」発行 

2018年4月1日 第1刷) 

作・絵 にしむら あつこ

 

どんな絵本…

郵便配達員のホネホネさん

顔を見る限り、骸骨のようです。

そんなホネホネさんの

雨降りの一日の郵便配達ストーリー。

 

顔を見る限り、と言ったのは

郵便配達員のホネホネさんの全身像は

最後まで雨合羽姿なので

中身までは知ることができなかったから。

 

ホネホネさん

自転車に乗って、明るい表情で

颯爽と郵便配達です。

 

お仕事に誇りと喜びを持っているのが

ホネホネさんの表情から伝わってきます。

 

そう、骸骨にも表情はあるんです。

目も輝き、口角もくっきり上がっています。

 

物語は至ってシンプル

カエルさんやアヒルさんや

ブタさん家族、

タツムリのツムコさんと言った

その街の住民たちに郵便を届けるお話です。

 

とてもほのぼのしています。

ホネホネさんがみんなに届けたお手紙は

どれも心がほっこり温かくなる内容。

手紙を受け取った側はみんな笑顔になります。

 

それなのに、ホネホネさんが骸骨なのと

全体を通して白と黒でイラストが描かれているのとで

なんとなくミステリアスな雰囲気が

最後まで醸し出されていました。

 

特に怖い落ちもなく

最初から最後までほのぼののホネホネさん。

ホネホネになったからといって

何も悲観することはない

自然体で好きなお仕事をしていれば

明るく楽しく生きられる(?)

そんな気持ちにさせてくれた物語でした。