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一期一会の本と日常のおはなし

【ちいさな くし】おしゃまなコグマの女の子

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主人公のジェーンは3さい。

「ちいさな くし」

幼児絵本シリーズ 2才~4才むき 

福音館書店 1999年3月 ことものとも年少版 発行  

2005年5月 福音館の幼児絵本 第1刷) 

原作 M・ポプルトン  

文 掛川恭子  

絵 佐野洋子

どんな絵本…

佐野洋子さんの個性的な絵が特徴

ただ可愛らしいだけじゃないところが魅力的です。

登場するキャラクターそれぞれの動きと

クマならではの毛並みが

生き生きとしていて愛嬌たっぷりです。

 

登場するのはクマファイミリー一同

主人公はそのなかのひとり

家族の中で一番小さい女の子3歳のジェーン

 

何でも自分でやりたい年頃です。

靴だって自分で履けるようになりました。

ただまだどうしてもできないことが。

どんなお話…

このお話は、優しい家族に囲まれながら

コグマの女の子ジェーンが自分の櫛を使って

上手に髪の毛をとかせるようになるまでを

明るく楽しく描いています。

 

ジェーンの髪の毛は想像するに相当の剛毛くせ毛

佐野洋子さんの絵は

悪戦苦闘するジェーンの姿をコミカルに、また

自分用の小さな黄色い櫛を手に入れて

夢みるように見つめる姿はとても愛らしくて

櫛が使えるようにと応援したくなります。

 

自分の3歳のころの記憶は

だいぶ遠くなったのでかなりおぼろげです。

「髪の毛を櫛でとかす」

当たり前のように最初からできているような

気がしていましたが、こんなささやかなことでも

最初はみんな上手くできなかったはず。

 

毎日チャレンジしているうちに

いつの間にかできるようになって

できなかったこと自体を忘れてしまいますが

この愛らしい絵本を読んでいたら

初めてできたときの嬉しさを

ちょっと想像して新鮮な気持ちになりました。