読みながら遊べる絵本です。
「コんガらガっち なにになってすすむ?の本」
(小学館 2020年10月 初版第1刷)
著者 ユーフラテス
まず著者について…
ユーフラテス【EUPHRATES】とは
本書の紹介文によると
佐藤雅彦と慶應大学佐藤雅彦研究室の卒業生からなる、クリエイティブ・グループ。
NHK Eテレの「ピタゴラスイッチ」や「0655・2355」の番組を企画・制作。教育映像や新しい表現を生み出す活動をしている。…
確かに、新しい表現
初めて見るタイプの絵本です。
コんガらガっちシリーズとして
数種類の本が出版されているようです。
どんな絵本…
もくじを見ると
3つのお話と
登場キャラクターの紹介で構成されています。
- 「いぐら、ハロウィンするぞ!」のまき
- 「いぐらと10このクッキー」のまき
- 「いぐら、きょうはうんどうかいだぞ!」のまき
タイトルにある「いぐら」とは
いるかともぐらが
こんがらがって出来た生きもの。
たことからすがこんがらがって出来たたらすや
もぐらとたこがこんがらがって出来たもこ
といった仲間たちがいます。
二種類の違う動物がこんがらがって出来たのが
生きもの「コんガらガっち」たちの世界
その世界で読者は
いぐらとその仲間たちになって
ふたつに分かれた道の
どちらかを選んで
先に進んでいく構成になっています。
シンプルでユーモラスな絵に
そのときどきの登場キャラクターの心の声と
選んだ道で遭遇する状況の
場面説明が細かく書かれているので
パッと見てわかりやすく
それでいて読者があれこれ考えつつ
楽しみながら読み進めることができます。
大人になってみると人生は選択の連続
選んではこんがらがり選んではこんがらがり。
仲間と共に
なんだかんだ言い合いながら
目の前にあるどちらかの道を選んで
前に進む物語は
楽しくもあり、また
小さなお子さんたちの良い経験になりそうです。
シリーズ一作目はこちら