今週から一気に気温が下がる予報です。寒さでからだが固まってしまったときは、ダンスがいいかも。ラテン系なら尚更効き目がありそうです。
「シジュとふくろう」(蝸牛社 1984年12月 第1刷) 文 ミゲール・バーネット・ランツァ 絵 エンリケ・マルチネス・ブランコ 訳 しげいしみほ
この絵本は…
前に記事にした「キコと愛犬べイク」、そこで知った野間児童絵本原画コンクールで選ばれ本になったシリーズを読んでみたいと思うようになりました。本書もそのなかの一冊です。
太くしっかりとした線の黒色と、燃える夕焼けの色のような赤とのコントラストが印象的な絵です。カラフルに描かれた鳥たちは、こちらに迫ってくるような躍動感があります。主人公のシジュとふくろうが、射貫くような大きな目で読者を見ています。
「シジュ」ってなんだろう?主人公の名前かな?などと想像しながら読み進めます。
これまた知らなかった。シジュとは、「Siju」西インド諸島にすむ野鳥の一種で別名すずめふくろうのこと。
どんなストーリー…
この物語の主人公はシジュとふくろう。
森に住む鳥たちのなかでは、どちらも「可愛くない」の1,2を争う見た目と言われています。そんなわけでふたりは、いつもピリピリしています。
ある日、森でダンスパーティーが開かれることになりますが…
シジュとコンガとソンについて…
本書に出てきたことばについて、もう少し詳しく知りたくなって検索してみると。
シジュ(Siju)は、Cuban Pygmy-Owlの亜種の一種で、キューバ固有の種。国内で最も一般的で最も頻繁に観察されるふくろうで、キューバ本島全体で見られる。昼も夜も活動的。切手の絵柄にもなるほど親しまれているようです。
本書では「みにくい鳥」と言われてしまいますが、実物写真を見るととっても可愛い鳥です。
コンガ(Conga)は、ダンスホールで踊られるアフロ=キューバ起源のダンス。アフリカ中部出身の黒人たちがキューバに伝えたとされる。カーニバルで踊られるが、1930年代中ごろには社交ダンスにも取り入れられ、その後1970年代には欧米でも流行しました。
ソン(Son)は、1910年代に形成された、キューバ東部オリエンテ地方で生まれたラテン音楽。登場時、男女が接近して踊るソンのスタイルは、それまでのダンスの常識を覆えすセンセーショナルなものだった。サルサの原型になった音楽で、マンボやチャチャチャの土台にもなっています。
リズムに合わせて動いていたら、徐々にからだがほぐれてきました(^^♪