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一期一会の本と日常のおはなし

犬は笑う?笑わない?

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9月2日、今日はキアヌ・リーヴスさんの誕生日だそうです。乙女座なんですね。お誕生日おめでとうございます。

さて、今日の一冊はこちら

「楽しい解剖学 続 僕とチョビの体のちがい第2版」(学窓社 2021年2月第1版) 著者 佐々木 文彦

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どんな本でしょう…

著者による冒頭の本の紹介文を読んだら、ちょっとウルっとしました。わんこと暮らしたことがある方なら、きっと同じ気持ちになるんじゃないかな。著者は長く犬と共に暮した経験のある方です。

この本では呼吸器、循環器系、泌尿器、神経、内分泌、細胞、発生について、人と犬との違いが書かれています。(前作で、体、頭、脊柱、耳、目、筋肉、皮膚、生殖器、消化器、歯について説明)

イラストが多く使われ身近な例えで説明されていたりするので、素人にもわかりやすい内容になっています。

ど素人の私、呼吸器の章では、鼻腔のつくりの違いが面白かったです。なぜ犬の嗅覚が優れているのか、犬にも「鼻くそ」はできるのか?、「いびき」をかくか?など身近で興味ある疑問についても知ることができます。

解剖学というと専門的で難しいと感じることもあるかもしれませんが、「犬はどうしてオシッコをする時片足を上げるか」など親しみやすい話もところどころに盛り込まれています。著者も「何もかも分かろうと思わずにザッと読んでください。」と書かれていますので、気になる箇所だけ目を通しても楽しいです。

著者の経歴について…

大阪府立大学で生理学と解剖学を学ぶ。就職した大学の歯学部と医学部で20年間で約500体の遺体の人体解剖に携わる。その後、大阪府立大学獣医学科解剖学教室で、約18年間動物の解剖学を学び、「人と動物の体のちがいの不思議」に大いに興味を持ったそうです。

楽しい解剖学 続・ぼくとチョビの体のちがい 第2版: 佐々木文彦 + 配送料無料

そして、犬は笑う?…

本書によれば、「犬は笑ったり泣いたりできません」。顔の表情は大脳の新皮質の中の前頭葉が受け持っている。この前頭葉の発達により人にはうれしい楽しいなどの感情を表す表情筋が生まれたが、人と違って新皮質が小さく前頭葉も発達していない犬にはは備わっていないため、犬は表情で感情を表すことはできない。

…しかし私はこの説明に納得していません。私が17年間共に暮らした愛犬は、絶対に笑っていました。一緒に過ごしたしあわせな日々、常々私が愛犬に対して感じていたことは、「わたしよりいろいろな感情がある!(^^)!」。伴侶動物として長年人とともに生きてきた犬は、もしかしたら人が気が付かないうちに、前頭葉の新たな発達をこっそり進めているのかも⁈と思います。

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