病院を受診。診察開始と同時に入りましたが、すでに10人ほどの患者さん。診察まで1時間半の待ち時間は恰好の読書タイム、ちょうど読み終わったころ名前が呼ばれました。
読んでいたのは、こちら
「 コピッカの王子さま 」 ( KIVA BOOK(株)志茂田景樹事務所 2000年4月 第1刷 ) 作者 志茂田 景樹 絵 柴崎 るり子
どんな物語かな…
小学生のえりちゃんは、とっても優しい女の子。重い病気で入院中のおかあさんをとても心配しています。おとうさんはお仕事で忙しく、ひとりでお留守番をすることが多い日々です。
部屋の中、寂しい気持ちで過ごしていると、そこに「コピッカ王国」の王子さまとお供の5人が現れて…
「コピッカ」とは、人間の指くらいの大きさの、「ちいさなちいさな ひと」。
ほとんどの人間には見えませんが、幸運にも、えりちゃんには見えるのです!
この本は、えりちゃんと「コピッカ」の、出会いと大冒険のおはなしです。
「よい子に読み聞かせ隊」隊長!…
志茂田景樹さん、懐かしい、以前テレビでよくお姿を見かけた時期がありました。最近はどうされているんだろう、と近況を調べてみると、お変わりなく活躍されています。ツイッターやブログで情報発信も。カラフルで独特なファッションスタイルも健在のようです。
1940年生まれ。1976年「黄色い牙」で第83回直木賞を受賞した直木賞作家。「元気が出るテレビ」や「笑っていいとも」に出演。モデルとしてファッションショーに出演したこともあります。
家庭における童話、絵本の読み聞かせの必要性を痛感して、1998年11月、「よい子に読み聞かせ隊」を結成し、隊長になる。
ねずみ大のライオン「グレート」も登場します…
この物語も、作者同様カラフルです。5人のコピッカ隊長の服も赤、青、黄、緑、白と色とりどり。なじみのあるゴレンジャーを彷彿とさせるキャラクターです。
後半ある事件が発生して、えりちゃんは王子たちと一緒に「コピット王国」へ向かうことになります。
えりちゃんの訪れた「コピット王国」が、ステキです。
頭の中でその情景を想像すると、なんと幻想的だろうとワクワクします。
物語全体に、えりちゃんの透明で爽やかな雰囲気と、コピッカたちのカラフルで明るい世界が広がっています。
こちらは、志茂田景樹さんご自身による読み聞かせ。
この「キリンがくる日」(作者・志茂田景樹 絵・木島誠悟 ポプラ社)は、読者投票により最も多く読者の推薦を受け、第19回日本絵本賞読者賞「山田養蜂場賞」を受賞しました。