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一期一会の本と日常のおはなし

【そらにかえったにゅうどうぐも】雲と少年の絵本

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今日はブログの日ですね。

「そらにかえったにゅうどうぐも」

成山堂書店 2022年6月 初版)

著者 レオニート・チシコフ 

訳者 藤原潤子

雲を題材にした絵本です。

空を見上げ、流れる雲を見つめると

なぜか心が軽くなり

悩みごとがどこかへ去っていく

ただ雲の行方を見ているだけなんだけど。

そんな経験ありませんか。

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どんなストーリー…

ひとりの男の子がいました。

この男の子は、山で雲を眺めるのが大好き。

こんなふうに ふわふわ のんびり

そらを とべたらなぁ。…

一日中、飽きることなく雲を見ています。

 

男の子にとって雲は元気の素のようです。

 

一緒に住んでいるのはおばあちゃんと一匹のネコ。

山で寒くないようにと男の子は

おばあちゃんにセーターを編んでほしいと頼みますが

糸が足りません。

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そこで男の子は

羊のようなの形の入道雲捕まえると

尻尾のあたりを糸のように紡いで

大きな糸玉にしてしまいました。

 

それでおばあちゃんはふかふかのセーター

残りの糸で、マフラーと手袋も編んでくれました。

 

夢のようなステキなセーターが出来上がります。

着てみると、ふわふわとまるで雲のように

空を飛べるのです。

男の子はうれしくて、空に浮かぶ雲たちと一緒に

高い空を飛びまわりますが…

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著者について…

作者のレオニート・チシコフさんは

1953年ロシアのウラル地方生まれモスクワ在住。

ロシア現代美術を代表するアーティストのひとりです。

月のオブジェと共に世界各地を旅する

「僕の月」プロジェクトで知られています。

レオニート・チシコフさんのオフィシャルサイトです。

leonidtishkov.com

ところで入道雲

入道雲とは、

積雲が発達してできる積乱雲や雄大積雲の俗称。

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入道の意味は、仏門に入ることのほかに

坊主頭の人や

坊主頭の化け物とあります。

さらに意味が変化して

巨大で強そうなものを表す言葉になったとのこと。

 

入道雲の由来は

大男が立ちはだかる姿

というのが有力だそうです。

 

別名もたくさんあります。

雲の峰(綺麗~)仁王雲(強そう!)

坂東太郎(人名かと思ったら利根川のことだそう)

蛸入道(大きそう!)

「じょーり雲」に「なご」

(由来不明、気になる方は各自調べてみてください)

などなど。

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鉛筆と水彩絵の具で描かれたような柔らかなタッチで

悠然と空に浮かぶ雲たちの絵を見ていると

ゆったりとした気持ちになりました。

 

ところでこれまでの写真

一枚だけ雲の写真じゃないのですが

どれだかわかりました?(^^)