私もフランクリンに読んでもらいたい。
「フランクリンの空とぶ本やさん」
（BL出版 ２０１８年２月 第１刷）
文 ジェン・キャンベル
絵 ケイティ・ハーネット
訳 横山和江
どんな絵本…
書店で働いたこともあるイギリスの詩人によるはじめての絵本作品。
３０ｃｍ×２９ｃｍの大型の絵本です。
どんなストーリー…
本が好きなのは人間だけ、なんて思ってたのは間違いでした。
本が大好きなフランクリンは、なんとドラゴンです。
緑色の巨大なからだに赤い翼、賢そうな優しい目をしています。
物語はこんなふうにはじまります。
ドラゴンの フランクリンは、本が だいすき。
さむいよるでも、本を よめば、こころも からだも ぽかぽかしてきます。
本だなを とりつけた げんかんドアは、 すきま風を よせつけません。
最初のページはフランクリンの部屋のなか。
フランクリンの周りには本がたくさん積みかさねられています。
いわなにある フランクリンの いえは、本だらけ。
フランクリンは、だれかに 本を よんであげるのも、ものすごく すきなんです。
読み聞かせの大好きなドラゴン、会ってみたいですね。
物語の展開は…
ネズミやコウモリたちは
フランクリンに本を読んでもらって大喜び。
フランクリンはニンゲンにも
本を読んであげたいのですが
ニンゲンはフランクリンの姿を怖がって近づきません。
話しかけても逃げていってしまいます。
ちょっとさびしいフランクリン。
それでも諦めずにニンゲンに話しかけていると
ついに素敵な赤い髪の本好きの女の子に出会って…
ドラゴンのフランクリンが本を読むすがたが
本当にかわいい、ほのぼのします。
これから本を読みはじめるお子さんには
本の楽しさ本との向き合い方が伝わり
本との出会いで想像の翼を広げた経験がある方なら
きっとその幸せな気持ちを再確認できる絵本です。
作者のご紹介も少し…
詩人・作家のジェン・キャンベルさんは
英国の北東イングランドで育ち
エディンバラ大学で英文学を学びました。
書店で働き、その時の経験をもとに執筆した
"Weird Things Customers Say in Bookshops"
（本屋にやってきたおかしなお客）は
１０数か国語に翻訳されています。
日本語訳はまだ…？
翻訳されたら真っ先によんでみたいです。
