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一期一会の本と日常のおはなし

うさぎのクリスマス絵本

来年はうさぎ年、うさぎにまつわる本を探していたら、王道の可愛らしいイラストを見つけました。

「うさぎにも クリスマスは くるかしら?」(バベルプレス 2012年12月) 詩 アイリーン・フィッシャー  絵 サラ・フォックス=デーヴィス  訳 田中妙美 

 

 

本書は詩人アイリーン・フィッシャーさんのクリスマスに向けたの詩集に、画家がイラストをつけた大型の絵本です。

 

冒頭の紹介文を書いたカーラ・カスキンさんによると、「こういう詩は、詩がするべきことをしています。詩はみなさんをどこかすばらしいところ、どこかほかのところへと連れて行ってくれます。」

カスキンさんが詩を読んだのはどこにも雪は見当たらない夏の日でしたが、読んだ瞬間から詩人の描いた冬の雪景色、誰もが心待ちにしているクリスマスの世界へ誘われたそうです。

 

どんな内容…

クリスマスの季節、子どもや子猫は暖かい暖炉の前で、うさぎは雪の降り積もったモミの木でできた自然のクリスマスツリーの前で楽しそうです。

 

とても短いセンテンスで、だいたいが数行から十数行の言葉で言い表された15の詩で構成されています。

どの詩も、ひらがなで簡単な言葉です。

そこに、その詩の世界を丁寧に表現した絵が添えられています。リアルでありながら、優しく温かい絵です。

 

それぞれの詩につけられたタイトルから、どんな詩か想像するのも楽しいかと…

  1. 秋にふく風
  2. はじめてふる雪
  3. 雪のステッチ
  4. 12月
  5. 雪がきらきら
  6. もうすぐクリスマス
  7. クリスマスツリー
  8. しもでくもったまど
  9. わたしの クリスマスツリー
  10. もちろん サンタさんは います
  11. のはらの クリスマス
  12. うさぎにも クリスマスは くるかしら?
  13. メリー クリスマス
  14. 冬の星

見落としてしまいがちな、自然のなかの小さな出来事にも温かい目を向けて、美しい冬の訪れが綴られています。

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著者について…

詩人アイリーン・フィッシャーさん(1906-2002)は、アメリカ・ミシガン州生まれ。成人してからは自然豊かなコロラド州に移り生涯を過ごしました。

自然史や伝記・演劇など多種多様な著述がありますが、子ども向けの詩集を書くことを最大の喜びとし、たくさんの詩を書いています。

アウトドアを愛するアクティブな女性で、その詩は、空に、野原に、生きものたちにと、自然の持つ魅力を生き生きと伝えてくれます。

第一作は「The Coffee Pot Face,in1933」、1978年にNCTE(英語教師協議会)賞でExcellence in Poetryを受賞。

 

画家のサラ・フォックス=デーヴィスさんは、ロンドンの美術学校で博物画を学びました。野生生物の一流紙にも採用される画家で、たくさんの絵本に絵を描いています。郊外の、たくさんうさぎが住んでいるところに在住しているそうです。