ワールドカップ、選手の皆さんがケガ無くベストを尽くせますように。
「 けんこうだいいち 」(学習研究社 1969年) 絵・文 マンロー・リーフ 訳 わたなべ しげお
本書は以前記事にした「みんなの世界」「はなのすきなうし」の作家による作品です。この2作を読んで作者のファンになり、ほかの作品も読んでみたいと思うようになりました。
本書は、絵も文も作者によるものです。
作者紹介文によると、
「…編集者として子どもの本の挿絵画家に、へたな絵で注文をつけていると、その絵がおもしろいといわれて、自分でもしろうとくさい挿絵で、本を書きはじめる。…道路や壁にみかけるへのへのもへじや、やじろべえなどの子供の落書きのような楽しい挿絵で…評判になる。…」とあります。
今でいうヘタウマの絵。こんなピクトグラムがあったら一目で覚えられるかも。
本の内容は…
原作は1943年、今から約80年前に書かれました。
原題は「HEALTH CAN BE FUN」(健康は楽しいものです)
子ども向けに、やさしい言葉で、健康について解説している本です。
ヘタウマのイラストが、大きな手助けとなっています。
言葉だけだったらすぐに飽きてしまうようなことでも、このユーモラスなイラストを見ながらなら続けられそうです。
子ども向けですが、大人にも充分響くことが書かれています。
出だしはこうです。
「げんきなときは けんこうの ことなんか、あまり かんがえません。」
その通り!!!(しみじみ)
ネタバレになってしまいますが、次のページまで紹介したいと思います。
「けれど、びょうきに かかったり、きぶんが わるくなったりすると、
こんど げんきになったら けんこうに きをつけようと おもいます。
ところが、また げんきになると、すっかり、わすれてしまいます。」
その通~り~!!!!!!(ぐさぐさ)
以降も、「おっしゃる通りでございます…」という解説が続きます。
耳の痛い解説が続きますが、各ページそれぞれに、ヘタウマのユーモアあふれるイラストがついていますので、どっぷり落ち込まず楽しみながら読めます。
書かれていることは、食事、運動、睡眠、衛生についてや病気やケガをしたときについて。今も昔も健康のために大切なことは変わっていないようです。
私の第一課題は食事…みなさんは?