残念ながら、私はないんです。この本を読んでいたら、こんな家出ならしてみたかったと、思わず笑みがこぼれます。
「 アルフィーのいえで 」 ( ほるぷ出版 2012年5月 第1刷 ) 文 ケネス・M・カドウ 絵 ローレン・カスティーヨ 訳 佐伯愛子
超短い家出です…
っていうか、これは家出になってるのかな?
家出の先は、自宅のお庭のようですが。
この絵本の著者は、9歳のときに15分間家出したことがあるそう。絵を描いた画家も8歳の時、訳者も7歳の時に家出の経験があるとか。
アルフィーは今、いろいろなものが「きらい」です。
きっと誰かから、○○しなさい、とか○○しなくちゃダメ、って言われることは全部きらいなんじゃないかな?
なかでもお気に入りの赤い靴をよそへあげるなんて、とんでもないこと!
実は、このお気に入りの赤い靴、アルフィーの足には小さくなってしまったのですが…
家出宣言しちゃいます…
怒ったアルフィーはママに言います、「ぼく、いえで するからね」。
けれどママは止めたりしません。
家出の準備を手伝ってくれます。
お水に、毛布に、クマのぬいぐるみのパディに…大荷物です。
裏庭に出たアルフィー、大きな重たいバックからひとつひとつ荷物を取り出して…
ひとりになって思うこと…
毛布を広げて寝転んで、青空を見上げたアルフィーは何を思ったことでしょう。
やっぱり、それはいつも一緒の誰かがそばにいないってことかな?
ひとりになって思うことは、大人でもこどもでも同じかもしれません。
きっとアルフィーは家出って寂しいなぁと思ったよね。
行動して体験して気づくって大切です。でもくれぐれも、危険のないように。
そして夕暮れが近づくころ…
アルフィーのもとにママが駆けてきました。
アルフィーの家出、著者の15分に比べるとずいぶん長かったようです。
余計なお世話ですが…
家出、気になったので調べてみました。
家出(いえで)は、主に子供や若者が両親や養育者に断りなく、その家を出ていき、または出ていったまま戻らないことをいう。一時的な無断外出、進学、就職、転勤などで実家を出ていく場合はこれに当たらない。成人の場合でも使用される(例:妻の家出、夫の家出)。ウィキペディアより
やはり、家出は「断りなく」っていうところが大事なポイントかと。
ただし、だまって家出しては残された家族が心配しますので、大人もこどもも、アルフィーを見習って、しっかり宣言してから家出することをおすすめします。