hon de honwaka

一期一会の本と日常のおはなし

いちばん大切なのは?

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来月の「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」が気になっています。3日間新幹線も乗り放題、がんばれば東日本一周できるかな。

今日の一冊は主人公が旅するおはなしです。

「せかいでいちばんのばしょ」(BL出版 2022年1月 第1刷) 著者 ペトル・ホラチェック 訳者 いわじょう よしひと

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ちょっと意外でした…

絵本の表紙を見て、てっきりクマさんが主人公のお話しかと思いました。ところが、この物語の主人公はお隣で手を広げている白い野うさぎです。

「ぼくらの はらっぱは せかいで いちばんの ばしょかな」

野うさぎは、原っぱに住む穴うさぎや小鳥やクマの友達にこの質問を繰り返します。

みんなの答えは一緒です。「そうだよ。もちろん。」

けれど納得できない野うさぎは、自分の答えを探し続けます。

ある日、野うさぎはみみずくに勧められて、「世界で一番の場所」を探す旅に出ます。

美しい自然の風景画…

小さな野うさぎが、一面みどりの原っぱの真ん中や、ハチミツ色の夕日が沈む海辺で、「世界で一番の場所」はどこかを考えながらたたずむ姿が、やさしく読者の心を包んでくれます。

自然の輝くような色合いに、どのページをめくってみても、思わず微笑まずにはいられません。どの動物たちも、原っぱでのんびり、のびのびしていて、その姿に癒されます。

すべての言葉がひらがなで書かれていますので、小さな子どもと一緒に楽しく読むこともできます。

著者について…

1967年、チェコプラハ生まれ。グラフィックデザイナー・イラストレーター・画家として活躍しています。2人の娘からインスピレーションを得て、子ども向けの本を多数出版。イギリス在住。日本ではほかに絵本「あおいろペンギン」や「こぐまのともだちはどこ?」が出版されています。

自分を見つめるひとり旅…

旅をして、ひとりになって初めて気づく自分の気持ち。

どんなに素晴らしい場所を旅してみても、我が家に帰るとホッとした気持ちになることがあります。

そして野うさぎの旅も…

ひとりで、空を見上げて、海を眺め、山のてっぺんに登り、砂漠で寝転んで。

ひとりで、懐かしいともだちを思いながら。

大切なものに気がついた野うさぎは、大急ぎで向かいます。

原っぱに住むともだちのもとへ。

野うさぎは、世界で一番の場所を見つけました。

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野うさぎのほっこりする映像を見つけました。もぐもぐ草を食べるお口の動きがかわいい。咀嚼音の響きが心地良いです。

www.youtube.com