暑さが一段落して、ホッと一息しています。なかなか遠くへ行けなかったけど、足を延ばしてみたいこのごろです。
「ミュージアムグッズのチカラ」(国書刊行会 2021年7月初版)著者 大澤夏美
好きなひとにはたまらない一冊…
もう、写真を見てるだけで心が弾みます。さすが24時間365日ミュージアムグッズのことばかり考えている著者の選んだ品々!1ページ1ページめくってはワクワクです。
著者の自宅には1000点を超えるコレクションがあるとか。立派なミュージアムグッズのミュージアムができそうです。
本書は楽しみ方で4つの章に分かれています。
それぞれどれも、著者厳選のミュージアムグッズが、魅力的な写真と熱い説明で紹介されています。
私のイチオシはこれ!
「もりおか歴史文化館」の「河童トートバッグ(大漁・抱きつき)」各3,500円(税込)は、いますぐ新幹線に飛び乗って買いに行きたい衝動にかられました。
《水虎之図》シリーズからデザインの着想を得た河童の絵柄はインパクト大のキモカワ。絵柄のデザイン通りにプリントするために、布地は巴染工という盛岡の染物屋さんに制作を依頼したとのこと。スタッフの愛とこだわりがぎっしり詰まっています。
ミュージアムグッズにはひとを呼び寄せる強力なチカラがあると思います。
著者のミュージアムグッズ愛がすごい…
著者曰く
「ミュージアムグッズやショップは、博物館のエンドロールだ」。…博物館での思い出を持ち帰るための大切なツールであり、博物館の社会教育施設としての使命を伝える手段でもあります。博物館が映画そのものなら、ミュージアムグッズやショップはそれを総括するエンドロールにあたるのだと考えています。
行ってみたい博物館が目白押し…
展覧会を見に行くと、絵ハガキやピンバッジなど何かひとつは自分用のお土産にしています。しばらく時が経つとその時の感動も気持ちの奥底に沈んでいきますが、そんな時それらを取り出して眺めると、訪れた博物館や美術館、観覧した展示作品を思い出し、そのとき感じた記憶が蘇るのです。
紹介写真の「くまプーキーホルダー」もそのひとつ。持ってると自然と優しい気持ちになれちゃいます。
全部行ってみたいけど、中でも気になったミュージアムとグッズを並べてみました。
アーティゾン美術館(キーホルダー《接吻》)、那須動物王国(扇子和柄スナネコ)、群馬県立歴史博物館(発掘&修復可能なハニワクッキー)、仙台うみの杜水族館(こけし「うみのこ三姉妹かき・いくら・ほや」)、福岡市美術館(福かぶり猫「フジタの猫・虎図」)、東京都庭園美術館(オリジナルマグネットバッジ)、大阪市立自然史博物館(虫へんTシャツ)、地質標本館(鉱石トランプ)、JT生命誌研究館(他人のそら似を生む進化シリーズ)、上野動物園(ほんとの大きさパンダの仔)、京都国立博物館(名品おりがみ)、目黒寄生虫館(立体サナダTシャツ)。
グッズのネーミングだけでもミュージアムに引き寄せられます。